学校では教えてくれない、大学受験の逆転合格の確率
よく塾や本屋さんの受験本のキャッチコピーで『偏差値40上げて慶応逆転合格!!』、『偏差値35から東大合格!!』『E判定からの大学合格!』、『偏差値40台から逆転合格!!』と見かけますが、実際その本当の確率はどのくらいなのかを長岡市の進学校の資料から分析してみます。
上記写真の高校1年1月と高校2年1月進研模試の英数国の合計全国偏差値の推移を三学年分の845人で一番成績が上げやすい進研模試で検証してみると…
偏差値+10 4人 (約0,4%・約222人中1人)。4人のうち3人が国公立大学に合格
偏差値+10未満~+5以上 23人 (約2,7%・約37人中1人)。 23人のうち7人が国公立大学に合格
偏差値+5以上の合計 27人 (約3,1%・約31人中1人)
少ないですね…、現実は厳しいですね…。
さらに国公立大学現役合格者(合格率約22%、大手生4,5人に1人)に限定して詳しく分析すると…
偏差値+10 3人(約0,3%・約281人中1人)
偏差値+10未満~+5以上 7人(約0,8%・約120人中1人)
偏差値+5未満~+1以上 39人(約4,6%・約21人中1人)
偏差値+1未満~-1以上 37人
偏差値-1未満~-5以上 64人
偏差値-5未満~-10以上 31人
偏差値-10~ 4人
というもっとも成績が上昇していそうな国公立大学合格者185人のうち49人(約26%)が上昇、37人(約20%)が増減なし、99人(約54%)が減少という意外な結果になりました。ちなみに国公立大学合格者の評定平均は約4,0なのでちゃんと勉強している生徒でもこの結果です。特に新潟大学より上位の国立大学合格者は一年時の好成績を維持したまま合格がほとんでした。『偏差値40上げて慶応逆転合格!!』(学力のそこそこ高い中高一貫校の社会で校内ビリの偏差値が上がっただけ…)。『偏差値35から東大合格!!』(東大模試の偏差値出されても…)。そこまで無理してバカキャラ作らなくても…、デビューしたてのバラドルじゃあるまいし無理ありすぎ…。『E判定からの大学合格!』、『偏差値40台から逆転合格!!』(全く成績上がらなくても志望校下げればどっかしら受かりますよ…)。よろしければ進路選択にご参考にしてください。